リキ ロッカー
日本を代表するプロダクトデザイナー、渡辺力氏のロッキングチェアー。重心と揺れの絶妙なバランスに、氏のこだわりが光る一脚です。やや低い座面と厚みのあるクッション使いで、安楽性を確保。先端をすとんと切り落とした肘のフォルムも、緊張感のある姿を引き立てています。
渡辺 力
1911年東京生まれ。1936年に東京高等工芸学校木材工芸学科卒業後、ブルーノ・タウトが指導をしていた群馬県工芸所などを経て、1949年に「渡辺 力デザイン事務所」を設立。清家 清や剣持 勇とともに数々の仕事をこなすなど、戦後の日本におけるデザインを黎明期から支えた。1952年には日本インダストリアルデザイナー協会が設立され理事に就任、以降も日本デザインコミッティー・クラフトセンター ジャパン・東京造形大学 室内建築科など数々の創設に深く関わる。 1976年紫綬褒章、1991年国井喜太郎産業工芸賞など受賞多数。2013年逝去。