設立当初は他のブランドの家具を起用させて頂いておりました。統一されて総てが揃う非常に優れた家具でしたが、一種類しかバリエーションが無く、棟数が増えて行き、いつも全く同じ家具という状況に懸念を感じていたところ、竣工写真を撮って下さっているカメラマンさんが、カンディハウスさんに弊社のMODEL CODE の理念・魅力を伝えて下さったところ、役員様や会長様までもがご興味・ご関心をお持ち頂き、タイアップの手を挙げて頂いたのがキッカケで、横浜のショールームでお目に掛かり、カンディハウスさんも自社の家具を相応しい舞台（住宅）に展開されたい。そう思われていたことに「我が意を得たり」という興奮を覚えましたが、驚いたのは、会長様が私の卒業したデザインの専門学校のOBであられたことです。
いつもご用意頂いている家具は、MODEL CODE の床材「アッシュ」と見事に融合された自然で明るいオーク素材、多様なバリエーションに富み、無意識に触れたくなる曲線の造形美を持ち、数十年後も色褪せること無く、熟練の職人から生まれた「気」を纏う家具ですが、特筆すべきは、決して主張し過ぎず、毎日触れるものとして必要な慎みを持たれた姿は、MODEL CODEの特性と同じであり、これが同社から共感を頂けた最たる要因と感じます。そしてこちらの家具は裏表が無く、裏の仕上げも表と同じ、手を抜くところは無く、座ると眠気に誘われる心地良さを持つ、身体工学にも視覚にも訴求される家具であり、以前のブランドですと、品番から色まで総て私が指定しなければなりませんでしたが、同社の場合は総てお任せできる、なので私は建物のプランにだけ専念する事が出来る。そして理念から外れることなく、物件ごとに新鮮で豊富なバリエーションをお届けできる。住宅ブランドと家具ブランドの理想的な関係がここにあると自負させて頂いておりますが、何より住み手の理想であり続けるよう、同社と手を携えて行きたいと願っております。
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