WING LUXのある風景 ― 納品事例
日常生活に美を宿す vol.2(陶芸家 池田優子さん)
徳島県にアトリエを構える陶芸家・池田優子さんは、大阪と徳島で二拠点生活を送っています。普段は大阪、週末には徳島で家族と過ごしながら、作陶に取り組む日々です。
「主人と息子がサーフィンをしているので、歩いて海に行けるこの地を選びました」
と話す池田さんの自然を感じる作品の多くは、家族とともに海辺で過ごす日常からインスピレーションを受けています。
徳島のアトリエは日本家屋をリフォームされ、1階のメインスペースは砂がついたまま入れる土間になっています。独特な風合いを持つ床の艶感は、職人が目分量で炭を配合したことで生まれた自然なムラが、味わい深い仕上がりとなっています。
「消炭色の木部が土間の床と本当にぴったりでした」
WING LUXの消炭色も、工場の職人が個性ある木材に合わせて調整し塗装しています。双方の職人による技と感性が調和し、独特の美が生まれています。
間仕切り壁の奥に見えるキッチンやテーブルの脚は、すべて鉄製。建築家の図面をもとにご主人が手作りされたものです。日本家屋の伝統的な骨組みに、無骨でありながら洗練された鉄のデザインが調和し、WING LUXの凛とした佇まいも空間に溶け込んでいます。
池田さんの暮らしから生まれる美しさは、その作品一つひとつからも感じられます。ドローイングのような自由な曲線、不均一さを湛えた釉薬、異なる表情を見せる質感。そして、全ての作品に共通する、凛とした佇まい。
最近では茶道具の製作に取り組む機会が増えているそうです。
「お茶の世界は畏敬の念が強く、なかなか手をつけられなかったんです。でも抹茶茶碗は、アートピースでありながら実際に使えるもの。その二面性や、日本文化が凝縮された懐の深さに魅力を感じて、ずっと作りたいと思っていました」
池田さんのこうした作品は、国内外からも高く評価され、海外の方々にも人気です。
池田さんの会話の中には常に家族がいます。
「今使っているアームチェアーは椅子を引き出すのが少し手間に感じることもありますが、WING LUXはセミアームなので気軽に座れるし、座面が広くて本当に快適。完璧です!今では家族みんなで争奪戦です」
池田さんのお話から、WING LUXが家族との時間をより心地よく豊かにすることが伝わってきました。今日は誰が座ってくれているのでしょうか。
【納品アイテム】
WING LUX LD サイドチェアー
北海道ニレ 消炭 / Giorgio LR344-72
池田 優子(いけだ ゆうこ)[陶芸家]
1973年 大阪生まれ。
プラットカレッジ サンディエゴ校 グラフィックデザイン科 修了。帰国後陶芸を始める。
現在大阪にて作陶し、企画展個展を中心に活動。
2025年2月22日~3月8日 2人展@Gallery YO(佐賀)
2025年4月18日~ 個展@雨晴(東京・白金台)