株式会社カンディハウスは、経済産業省 特許庁が実施する令和7年度「知的財産権制度活用優良企業等表彰」(知財功労賞)において、特許庁長官表彰を受賞いたしました。
受賞のポイント
・創業当初からデザインを最も重要な経営資源とし、「北海道の良質な木材で、伝承された産地旭川の技術で、優れたデザインの家具を世界に」との理念の下、経営方針である「地球環境と調和するデザイン経営」を実践しています。
・「WING LUX LD チェアー」は、職人の手仕事と先端技術の融合により上質なデザインと戦略的な価格を両立し、リーマンショック後の不況から会社を救うシリーズとなり、ベストセラーに。これら主力製品を含めた空間の提案を推進すべく、感性の数値分析手法を活用し、3つのスタイルを確立。製品、店舗等のデザインをこれに揃えてブランディングすることでブランドイメージを統一し、ニーズに応じた提案力も強化しています。
・製品の意匠やロゴ等の商標を登録し、ブランドの一貫性を維持。また、輸送による環境負荷を考慮し、産地を挙げて地元木材を活用するプロジェクトを積極的に牽引。地元木材の特徴を生かしたデザインの家具を開発し、自社の地元木材使用比率を10%未満から約80%に増加させ、約60%のCO2を削減。更に、旭川市のデザインイベントにおいて運営の中核を担うなど、同市のユネスコ創造都市(デザイン分野)認定にも大きく貢献しました。

上質なデザインと戦略的な価格を両立した「WING LUX LD チェアー」

手仕事とテクノロジーを融合させたものづくり

北海道産材購入量とCO2排出量の変化
代表取締役社長 染谷哲義のコメント
この度は、知財功労賞を賜り、誠に光栄に存じます。デザインへの情熱と旭川家具の伝統を守り、革新を続ける挑戦が認められた証と、喜びを噛み締めています。
良質な北海道材と職人の技、上質なデザインとの融合で、世界に誇れる家具づくりを目指してきました。創業当初から「デザイン」を最も重要な経営資源とし、意匠・商標登録による知財戦略を強化してきました。この場をお借りして、日頃より当社のものづくりを支えてくれている社員の皆さんをはじめ、関係者の皆さまに心より感謝申し上げます。皆さまのご尽力とご支援があってこその成果です。
今後も地球環境との調和を追求し、持続可能なモノづくりを通して、心地よさと感動を発信し続けます。
知財功労賞の概要
経済産業省 特許庁では、毎年、知的財産権制度の発展及び普及・啓発に貢献のあった個人に対して「知的財産権制度関係功労者表彰」、また、制度を有効に活用し円滑な運営・発展に貢献のあった企業等に対して「知的財産権制度活用優良企業等表彰」として、経済産業大臣表彰及び特許庁長官表彰を行っています。両表彰を合わせて、「知財功労賞」と総称しています。
●経済産業省 Webサイト
令和7年度「知財功労賞」の受賞者を決定しました
https://www.meti.go.jp/press/2025/04/20250411001/20250411001.html
●特許庁 Webサイト
令和7年度「知財功労賞」について
https://www.jpo.go.jp/news/koho/tizai_koro/2025_tizai_kourou.html
特許庁発行「中小企業のためのデザイン経営ハンドブック」
※デザイン経営の実践例の1社としてカンディハウスが掲載。
https://www.jpo.go.jp/introduction/soshiki/design_keiei/chusho.html