40年の時が育む「BOLS」 ― Thank you BOLS ! ―
2020.12.01

40年の時が育む「BOLS」 ― Thank you BOLS ! ―

カンディハウスの歴史を語るには欠かせない「ボルス」シリーズは、2020年に生誕から40年を迎えました。「ボルス」は当時、ダイニングとリビング家具だけではなく、収納やベッドなども揃っており、お部屋の家具が全て「ボルス」というお客さまも少なくありませんでした。新進気鋭のデザインとは違う、底知れぬ安定感が根強いファンに支えられ、今でもレストアのご相談が一番多いシリーズです。

40年を記念したコンテンツでは、「ボルス」がユーザーさまとどんな暮らしを送ってきたのか、ひと家族ごとにお届けいたします。同じ「ボルス」でも、それぞれのご家族の歴史が感じられる内容となりました。どうぞご覧ください。

家族の集まる場所はいつも食卓だった ― 内山家のボルス ―
34年前、家具を選びに百貨店へ

どこで家具を探したらよいかわからず、高品質な商品が集まる百貨店でまずは見てみようと出掛けたところ、偶然に出会ったそう。「ボルスは売り場で輝いていたのよ」と、安定感ある形に一目ぼれをした内山さまのお母さま。売り場へ3度も足を運び、当時随分高価だった家具ながらご主人を説得し、思い切ってご購入なさったとのこと。ご主人と選んだ「ボルス ダイニングセット」は、家族が集まる憩いの場所でした。

家族の思い出が詰まった家具

ダイニングセット購入を決断してくれたお父さまは、約30年前、若くしてお亡くなりに。その後も「ボルス」は残された家族とともに過ごしてきました。「宿題をする場所はいつもダイニングテーブルでした」と、現在のご愛用者さまである内山さまが当時の様子をお話ししてくれました。「テーブルのサイズは広め(180×93 cm)だったので、食事以外にも半分は宿題を見たり、作業スペースとして使ったり、何をするにも家族の集まる場所でした」。

 「私や飼い犬の成長とともに、ダイニングチェアーにも傷が増えました」。当時のバックスキンのヌバックという革は、一度ついた汚れはなかなか落ちなかった様子。現在は取り扱いのない張地ですが、手触りが柔らかく、大変人気のある種類でした。1度はレストア(修理・再生)も考えましたが、費用を考えると踏み切れず。ご実家の引っ越しのタイミングで、内山さまご夫婦がボルスを譲り受けることとなりました。

受け継がれる

ご実家のお引越しに合わせて譲り受けたボルスは、このタイミングでレストアを。張替えと剥離再塗装を承り、修理後綺麗に生まれ変わったボルスに感激してくださいました。お住いの立地上、ご家族一同が集まるのは決まって内山家。そして皆が集うのは、やはりここでも「ボルス ダイニングセット」だそうです。お母さまは当時を懐かしむように椅子に座り、親子三代で食卓を囲んでいるとのこと。ボルスのデザイン上、脚が天板を挟み込むような形状をしており、パンくずなどのお掃除がやりにくいところはお母さまと共通の笑い話だとか。少し変わったデザインだからこそ、難点ですね。

「娘にも3世代で使って貰いたいと思える家具です」と嬉しいお言葉をいただきました。「まだまだ先のことですし、使い続けるかどうか決めるのは本人の自由ですけどね」と笑ってお話しされている笑顔がとても印象的でした。住まいを変えても、ひとつの家具を使い続けることで、家族の拠り所になった「ボルス」でした。ちなみに、綺麗に張替えを終えた「ボルス」は、奥さまの在宅ワークにも活躍しているようです。歴史あるデザインに静かな落ち着きを感じました。

 

旭川の思い出が詰まった家具 ― 五十嵐家のボルス ―
旭川の地で開業医をなさっていた五十嵐さん、ご自宅の家具はほぼ全てがカンディハウスと言えるくらい、たくさんご愛用いただいておりました。娘さんご家族のお住まいに近い関東へお引越しされる機会に、数あるカンディハウスの家具の中から、これは持っていきたいとお選びいただいたものが、ボルスのダイニングセットやキャビネット。ともに暮らしてきた40年。引っ越しを機に張替えし、綺麗に生まれ変わったボルスを見て「引越し先にも旭川の思い出を連れてくることができて嬉しい」とお話しくださいました。
新旧さまざまなボルス ― 今関家のボルス ―

ご自宅のリフォームに合わせ、ボルスソファーの修理を承りました。15年ご愛用いただいている「ボルス(N) 2.5Pソファー」は、愛犬が残した座面のひっかき傷を直したいとのご相談で、座面のみの張り替えです。同じタイミングで、ボルスのダイニングセットも新たにご購入いただきました。ご自宅にはそれ以外にも、当時のボルスシリーズを特注でサイズ変更したキャビネットやTVボードが。新旧さまざまなボルスを大切にご愛用いただいている様子が見られ、嬉しく思います。

やっぱりボルスが好き ― 戸田家のボルス ―

ボルスダイニングセットを長らくご愛用いただいていた戸田さま。「次のソファーはボルスがいい」と、ご夫婦揃って考えていたご様子でした。お引越しに合わせ様々なソファーを検討した中で、「やっぱりこの形が好き」と「ボルス リビング 3Pソファー」を選んでいただきました。張地はダイニングと同系色のレザーを合わせ、統一感のある空間となりました。

【編集後記】
内山家の取材当日、なんとお母さまは誕生日当日でした。遠方のため、お目にかかることは出来ませんでしたがお電話でエピソードを伺いました。
(聞き手:東京ショップ 浅田)