手前のローボードとソファのサイドテーブル、テレビボード、(ほとんど見えませんが)ソファ奥のデスクにその背後の低い書棚。
これらは12年前に東京の新居に越して来た際、木の温もりに惹かれてカンディハウスで買ったものや作ったものを、部分的にリメイクした上で長野の家に移設して頂いたものの一部です。
思えば本年正月早々、東京の家を引っ越すことが急遽決まり、家具をどうしよう?!
と頭を抱えたところから始まりました。
12年前には終の棲家と思い定め、リビングや書斎、寝室と、あらゆるところにカンディハウスの作り付け家具を入れて頂いていました。
愛着があるそれらの家具を廃棄することは忍びなく、表参道のお店にご相談したところ、新しい家のサイズに合わせてリメイクも可能とのお話を頂きました。
それから足掛け4か月、本棚の1つは上3分の2と下3分の1とに分割され、上は真ん中の棚を取り換えてテレビボードに、下は扉をつけてサイドボードに生まれ変わりました。
また、天井まであった書斎の本棚は、新たな家の天井高に合わせ、上下を分解して背丈より少し高い本棚と腰高本棚とになりました。
他にも、ここには書ききれない(写しきれない)ほど多くの創意工夫をして頂き、12年前に納めて頂いた家具のほとんどをぴったり活かした形で、3日かけて新しい家に移設して頂きました。
とても気に入っています。
この間、ご担当として何度も設計図を描き、施工時もずっと、職人さんと共に汗を流して下さった原田さん、本当にありがとうございました。
原田さんは、私が20年前に実家から自立してマンションで一人暮らしを始め、作り付け家具を初めてカンディハウスにオーダーした頃に入社され、その初仕事で私の家の担当をして下さった方でもあります。
20年前は、注文主の名前も住所も、またオーダーした支店も、すべて今回とは異なっていましたので最初は分かりませんでしたが、4か月に及ぶこの度のお付き合いの過程でハタと気づき、不思議なほどのご縁を感じあった次第です。
カンディハウスとのお付き合いは今年で20年ですが、これからもずっと、文字通り一生モノのお付き合いとなりそうです。
末永く、どうぞよろしくお願い致します。